2013年7月1日月曜日

2013.7.1 茗溪巡検

 茗溪学園中学3年生の恒例の巡検が宍塚大池をフィールドに行われました。

 虫の班の様子をご報告します。


観察できた虫たち
色々な生き物のつながりという見方から、虫を観察できたでしょうか。
皆の印象の残ったのは、緑金色のハグロトンボ♂や頭が赤く、黒い翅に白い帯のシックなホタルガなどのようでした。
l   駐車場からふれあい農園まで
 エノキは、様々な虫たちが利用しているのですが、今日は、マイマイガとその卵をみることができました。
 途中の桑の木では、アオバハゴロモの幼虫が体を真っ白な綿状の分泌物でおおわれているのを見つけました。触ると飛ぶのが面白かったですね。
 さらに、コンクリートブロック塀では、ヒタチマイマイがついていました。ユズの木には、アゲハチョウの類の幼虫をみつけました。
l  ふれあい農園で
 イノコヅチやムラサキシキブの葉裏もみたのですが、残念ながら、カメノコハムシは見つかりませんでした。シロダモの虫こぶを切ったのですが、これも、ナイフが切れすぎて虫がよく見えません。失敗、失敗。
 水槽では、ヤゴ(ショウジョウトンボかな)、コシマゲンゴロウ、コミズムシ、オタマジャクシなどのほか、ジュンサイの葉を二つに折った中に隠れていたのはマダラミズメイガの幼虫
 周辺では、ショウジョウトンボの真っ赤な♂、橙色の♀、小さなアジアイトトンボ♀
 シオカラトンボを捕まえた人もいました。
l  クルミの木のまわりで
 虫の出がやや低調でした。ツチイナゴ、オオカマキリ、ヒシバッタの類、シブイロカヤキリ?などのバッタ類、キタテハ、ベニシジミなどなど。
 虫かごで同居していたオオカマキリの幼虫が、ツチイナゴの幼虫を捕食していましたね。
l  小川沿いで
 木のうろで、マダラカマドウマ、アケビの葉では、アケビコノハの面白い幼虫やベッコウハゴロモの幼虫
 ミカンの木では、ドロバチの巣、アゲハチョウの幼虫、これは触ってはいけないドクガの幼虫など
 残念ながら盗掘されたコバノギボウシの掘り跡も見ました。
l  大池で
 開けた池で見られるトンボを観察の予定でしたが、ウチワヤンマ、コシアキトンボはみられましたが、オオヤマトンボ、チョウトンボなどはいつか見てください。
 展示されていたフクロウ、オオタカなどのはく製も面白かったですね。
 斜面では、カメムシの仲間のアカサシガメを捕まえた人も。



l  上高津へ
 相談の結果、藪漕ぎコースを進むことに、途中、ハグロトンボをゲット。緑金色の♂はきれいでした。ヤマノイモの葉をたたんで隠れていたダイミョウセセリの幼虫も。さらに、ホタルガやキマダラヒカゲも捕まえました。
l  最後に、上高津でまとめをして、お疲れさまでした。

【観察した虫たち】
l  トンボたち
ショウジョウトンボ、シオカラトンボ、アジアイトトンボ、ウチワヤンマ、コシアキトンボ、ハグロトンボ(観察会後、オニヤンマ、ギンヤンマも確認)
l  チョウたち
アゲハチョウ(ナミアゲハ、幼虫も)、キタテハ、モンシロチョウ、ヒカゲチョウ、キマダラヒカゲ、ベニシジミ、ダイミョウセセリ(幼虫)
l  ガたち
マイマイガ、マダラミズメイガ(幼虫)、ドクガ(幼虫)、イラガの類(繭の抜け殻)、ホタルガ
l  バッタたち
ショウリョウバッタ(若虫)、ツチイナゴ(若虫)、ヒシバッタの類、シブイロカヤキリ
※ 不完全変態の昆虫の幼生を若虫といって、完全変態の幼虫と区別することがあります。
l  甲虫たち
ヒラタシデムシ、コシマゲンゴロウ、オバボタル
l  その他の虫 コミズムシ、アメンボウの類、オオカマキリ、アカサシガメ

軟体動物 ヒタチマイマイ
両生類 ニホンアカガエル、ニホンアマガエル、シュルーゲルアオガエル


 きちんと記録できなかったので、記憶だよりで、漏れがあるかもしれません


by yamasanae