2016年4月22日金曜日

2016.04.22 今鹿島小 ヤゴ救出作戦

 例年、5月末から6月はじめ、プール開きの前に行われているつくば市今鹿島小学校のヤゴ救出作戦のお手伝いにいってきました。対象は新5年生。全員で20名だそうですが、団塊の世代としては、信じられない人数ですね。参加は、Oiさん、Tanoさん、yamasanae。

 生き物のつながり、環境を考えるのに、とてもいい授業ですが、難しいことはともかく、とても楽しい時間です。
 注意事項などの後、プールを覗いてみると、プランクトンがたくさん。アメンボや巻貝(サカマキガイ)も見えます。早速、プールに入って、虫たちを救出。すぐに、ヤゴやゲンゴロウ、なんだかわからないもの。ミズカマキリを見つけて、歓声をあげます。
 気が付くと30分はすぐに経ってしまいます。最初は、恐る恐るだった子たちも、夢中になってきます。

 担任の先生がトンボ好きだったせいか、子どもたち、事前に勉強していたようで、これは、ハイイロゲンゴロウなどと教えてくれました。
 飛んでしまうものなどは蓋つきの水槽にいれ、その他はタライのような入れ物に、7~8杯ほど捕まえて、次は、分類です。

 アカトンボの仲間、シオカラトンボの仲間、その他のイトトンボのようなものたち、ゲンゴロウ、その他に分けていくのですが、どうしたことでしょう、アカトンボ型のヤゴが見つかりません。考えてみれば、例年より1月半ほど、早い時期でした。アカトンボの類は、秋に産卵し、卵で越冬して、まだ、孵化していないようです。それでも、1頭だけみつかりました。
 ヤゴは、シオカラトンボ型が山ほど(一緒にいるのは、コマツモムシ)、アカトンボ型が1頭、イトトンボ型が1頭でした。
  

 このほか、ゲンゴロウは、ハイイロゲンゴロウ(結構多かったですね)、シマゲンゴロウ(数頭)。カゲロウの類の幼虫(たくさんいました)。ミズカマキリは3頭。ニホンアマガエルの成体が1頭。
 そういえば、いつも、たくさんいるオタマジャクシもいませんでした。まだ、産卵前だったのかもしれません。
  
 

 とても、分類は終わりません。
 プールのような開けた水面では、シオカラトンボやアカトンボの類が主に産卵をするのですね。ヤンマやイトトンボなどは、水草に産卵するので、通常は見られないことや飼育の方法などをお話ししました。
 時間があれば、プランクトンなどを顕微鏡などでみたり、色々、面白いことがあるのですが、時間切れです。
 後は、みんなで分類して、ヤゴなどは飼育して羽化させるそうです。なにが、でてくるか楽しみですね。

 いつもの時期と違っていたので、羽化したヤゴの抜け殻なども見つかりません。見られるものも違っていて、とても、勉強になり、楽しいひと時を過ごすことができました。
by yamasanae